B型肝炎訴訟で最終的に責任を負わねばならないのはどこでしょうか。国です。国の集団予防接種によって被害者の方はB型肝炎に感染したのですから、国は当然、それについて責任を負わなければなりません。
しかし、国の方ではガイドラインを定め、証拠を提出しない限りは救済ができないという態度を貫いています。B型肝炎は集団予防接種の他にも感染経路があるため、ある程度までそれは仕方がない面もありますが、それであっても、あまりにも過去の予防接種が原因であるために、証拠を揃えきれずに泣き寝入りになっている被害者の方も国内には山ほど存在しているのが実情です。
さて、これはとくにお年を召した高齢者の方に多いのですが、B型肝炎で提訴を行うための証拠書類の収集の際、病院側に文句をいったり、役所の職員にあたったりする被害者の方がときおり散見されます。
病院の窓口に向かって「お前たちのせいで自分はこんな目に遭ったんだ」といったり、役所に「お前たちが悪いのに、どうして書類を自分たちから提出してこないんだ」と文句をいったりするというケースです。
これはあまり良い行為であるとはいえません。もちろん、悪いのは国であり、感染者の方にはひとつの責任もありません。でも、病院の窓口の看護師さんや市役所の若い職員の方に文句をいってもしょうがないのです。彼らは関係がないのです。
とくにこのように文句を言い続けると本来であればスムーズに取り寄せられるはずのカルテが「なぜか」出てこなくなったり、届くのが極端に遅れることもあります。
弁護士はそのような段取りの際、病院や役所に対して交渉するのも仕事のうちです。でも、同時に感染者の方が病院の受付や役所に文句を言っているのであれば、その気持ちを汲み取りつつも、諌めることも大事な役割でもあるのです。
以前、とても高齢の感染者の方が病院の窓口でカルテの取り寄せが遅いと文句を言い続けたことがあります。病院の方が機嫌を損ねたのは、はためにも明らかです。
病院にはさまざまな病態のたくさんの患者さんが毎日訪れます。そのようなところですから、病院の人にB型肝炎に感染したという辛い気持ちのすべてを理解することは困難です。
B型肝炎訴訟を終わらせ、それによって国に謝罪と救済を求める。その行動をいかに真摯に行うか。その行動だけに意識を絞る気持ちも大切です。
しかし、国の方ではガイドラインを定め、証拠を提出しない限りは救済ができないという態度を貫いています。B型肝炎は集団予防接種の他にも感染経路があるため、ある程度までそれは仕方がない面もありますが、それであっても、あまりにも過去の予防接種が原因であるために、証拠を揃えきれずに泣き寝入りになっている被害者の方も国内には山ほど存在しているのが実情です。
さて、これはとくにお年を召した高齢者の方に多いのですが、B型肝炎で提訴を行うための証拠書類の収集の際、病院側に文句をいったり、役所の職員にあたったりする被害者の方がときおり散見されます。
病院の窓口に向かって「お前たちのせいで自分はこんな目に遭ったんだ」といったり、役所に「お前たちが悪いのに、どうして書類を自分たちから提出してこないんだ」と文句をいったりするというケースです。
これはあまり良い行為であるとはいえません。もちろん、悪いのは国であり、感染者の方にはひとつの責任もありません。でも、病院の窓口の看護師さんや市役所の若い職員の方に文句をいってもしょうがないのです。彼らは関係がないのです。
とくにこのように文句を言い続けると本来であればスムーズに取り寄せられるはずのカルテが「なぜか」出てこなくなったり、届くのが極端に遅れることもあります。
弁護士はそのような段取りの際、病院や役所に対して交渉するのも仕事のうちです。でも、同時に感染者の方が病院の受付や役所に文句を言っているのであれば、その気持ちを汲み取りつつも、諌めることも大事な役割でもあるのです。
以前、とても高齢の感染者の方が病院の窓口でカルテの取り寄せが遅いと文句を言い続けたことがあります。病院の方が機嫌を損ねたのは、はためにも明らかです。
病院にはさまざまな病態のたくさんの患者さんが毎日訪れます。そのようなところですから、病院の人にB型肝炎に感染したという辛い気持ちのすべてを理解することは困難です。
B型肝炎訴訟を終わらせ、それによって国に謝罪と救済を求める。その行動をいかに真摯に行うか。その行動だけに意識を絞る気持ちも大切です。