B型肝炎ウイルスの感染者の方や、その関係者の方の中には「抗体のワクチンを打った方が良いか」と悩んでいる方がおられるようです。

ワクチン関連についての悩みは、感染者ご本人はもとより、ご家族、ご友人や恋人などにも多いものです。そして結論から述べると「必ずワクチンは摂取すべきである」というものになります。

一口でB型肝炎といっても、その感染経路はさまざまです。正直申し上げますが、国からの集団予防接種やそれに伴う母子感染で肝炎ウイルスに感染した方は、非常に人間としてまともです。常識をわきまえたごくごく普通の日本人だという印象があります。

はっきり言って海外での性交渉や、違法な内容で注射器を使いまわした結果、肝炎にかかったとおぼしき人たちとは同じ人種だと思えない様相を呈しています。

中でもひどいのは、自分が肝炎に感染していることを知りながら「大したことじゃない」と放置を決め込んで、パートナーに感染させても平気でいる人です。とくに海外での性交渉で肝炎に感染した若い男性などにそのような態度が目立ちます。

そういう方をパートナーに持つ女性の方などの中には「自分はワクチンを摂取した方が良いのか」と悩んでいるようですが、別れるという選択肢を選ばないのでなければ必ずワクチンを打つようにすべきです。

もちろんそうは言っても、お金がかかるからということで自分に都合良く考えがちなものが人間でもあります。ただ、B型肝炎ウイルスに感染するのは、税金の滞納だの、車の駐車違反だのといった程度の話とはまったく異なります。そういうリスクをわかったら問答無用で抗体ワクチンは打つべきです。

くれぐれもその点だけは頭に入れておきましょう。