目的を明確にし、肝炎と上手につきあう

B型肝炎ウイルスは肝臓内の個々の細胞内にウイルスが入り込むため、現在の医療技術ではHBVを完全に排除することはできません。このため、HBVは根絶させるのではなく、あくまでも増殖をしない形に抑えるか、抑えられるような健康な肝臓に戻すことを目的にすべきです。

B型肝炎は完治できない。そういわれると多くの感染者の方は心からがっくりと来てしまうかもしれません。しかし、B型肝炎の感染者は現在でも少なく見積もっても40万人以上。そのほかの肝炎の患者さんを含めれば数百万人規模といわれています。同じ思いをしながらも明るく楽しい日常を送っている人もたくさんいるのです。

人の苦しみはそれぞれが抱えているものです。B型肝炎問題は確かに国の過誤によって発生したものであり、感染者の方に何ら問題があるわけではありません。でも、必ずしもB型肝炎に限らず、誰もが何らかの悩みを抱えているものです。健康問題であれば、たとえばがんだったり、血液だったり、他の臓器だったりすることでしょう。また、人間関係や金銭の悩みは誰もが抱えるものです。

だからこそ、B型肝炎は完治できないと聞いて肩を落とす必要はありません。誰もが同じくらい重いそれぞれの悩みとうまく付き合いながら人生を送ってゆくのです。

繰り返しになりますが、肝炎のような病気であればそれが進行しないように定期的に診断を受けたり、ウイルスの増殖を抑える治療や薬を素直に受け入れることが何よりも大事。それさえ守ってゆけばB型肝炎はけっして怖い病気ではありません